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  HOME 診療日記(在宅ホスピス編) 「最期までご自分らしく生き抜く」を支えた病院スタッフの皆さま
  2013年 6月 14日 (金)

「最期までご自分らしく生き抜く」を支えた病院スタッフの皆さま


ある病院スタッフ皆さまの「患者さんを思う気持ち」が伝わる内容の手紙が当院に届いたので、紹介をさせて頂きます。

緩和ケア診療所・いっぽ
師長 福田元子様  スタッフの皆様

 梅雨の季節となりましたが、いっぽの皆様におかれましては、ますますご活躍のことと思います。
この度は、〇〇〇〇様の最期の時まで、ご様子をお知らせくださり大変ありがとうございます。
〇〇様とは、貴所に入所される直前まで心理カウンセリングを行い関わらせていただいておりました。
入院生活が長引く中で、〇〇様がどんなに、ご自分の最期を不安に思っていたかを知っておりましたので、〇〇様の想いや、人生観についても、一番相応しい最期の時をお手伝いしたいと、病棟看護師と共に思っておりました。
 しかし、急性期の当院では、落ち着いた環境を作ることはなかなか難しい部分もあり、どうしたら良いのか考えあぐねておりました。その最中に、萬田先生のご講演を聴講させていたくことができ、患者様にとって何が大切なのかを違った視点から見ていけるようになりました。
 その後、〇〇様と何度もカウンセリングを重ねた上、ご本人の意思を大切にして、いっぽ様のスタッフの方々が100%関わってくださるという、石倉ホーム「和が家」に入所したいという希望を確認いたしました。そして、地域医療連携室のMSW田村が貴所との連携を取らせていただき入所の運びとなりました。
 まさかの空床、スムーズな入所決定に、〇〇様とびっくりして、手を取り合って大喜びしたことが今でも目に焼きついています。主治医、看護部長、看護師、MSW、CO皆で〇〇さんと共に大喜びしました。
 「私は幸せですよ。今まで苦労してきたけれど、最期にこんなに良い人たちに出会って、助けていただけるなんて、人生悪いものじゃないです。いっぽさんに行っても、明るいガン患者として、どんな風なキャラクターでいられるか、只今検討中でございます。」と、お茶目な笑顔を見せて喜ばれておりました。
 入所後、何度かMSW田村と私でお見舞いにも行かせていただきました。その度に喜んでくださって、病院にいる時よりずっと元気になっている姿を拝見し、いっぽ様の医療と看護、石倉ホームの温かい日常生活の提供が、どんなに〇〇様の身体と心を喜ばせていたのかと実感いたしました。
 〇〇様に最後にお会いした日は、お亡くなりになる前日でした。
 「いままで大変お世話になりました。病院でもとてもよくしていただいてありがとうございました。
  私とっても嬉しかったです。もう、これで来なくて大丈夫ですよ。仕事に戻ってください。本当にありがとうございました。」
座位になって両手を握り、呼吸苦の中なのにニコッと慢心の笑顔を見せて、そう言ってくださいました。
この苦しさの中では、想像もつかない場面でした。
〇〇様はステキでした。カッコいいです。最期までご自分らしく生き抜かれて、私たちにまでこんなに凄いお別れを言ってくださったのです。心から敬意を覚え、お礼を交わしました。

 
 いっぽの皆様に言い尽くせない感謝の気持ちを書面にするのは難しいことです。こんな素晴らしい最期の時をいただき、私たちにも共有してくださり、とても感謝しております。 ありがとうございました。
 これからも、多くの患者様がご自分らしい最期を迎えられるように、ぜひ連携を取らせていただけましたら幸いです。今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。
  私が申し上げるのも僭越ですが、いっぽの皆様におかれましては、多くの皆様にたくさんの愛を注がれていらっしゃる分、どうかご自愛くだいますようお祈り申し上げます。        

    平成25年6月3日
    黒沢病院総合カウンセリング室 室長 高野 雅子





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